← BACK
世界最大の量子情報工学の国際会議である IEEE Quantum Week (QCE) 2025 において、アドバイザー Van Meter が Keynote Speakerを務めました。

2025/09/10
世界最大の量子情報工学の国際会議である IEEE Quantum Week (QCE) 2025 において、 アドバイザー Van Meter が Keynote Speakerを務めました。
IEEE Quantum Week (QCE) 2025 について
- 発表タイトル: Quantum Multicomputers
- 発表者: Rodney van Meter, Keio University
- 発表日時: 2025年9月1日 5:00 PM – 6:30 PM MDT
- 場所: Albuquerque Convention Center, New Mexico State, USA.
- 概要: 量子マルチコンピュータ(相互接続ネットワークを用いて結合された小型量子ノードから構成されるモジュールシステム)は、20年前にスケーラブルな量子計算への道筋として初めて提案されました。主要なアイデアは2005年から2015年にかけて研究されましたが、その後、研究者や開発者が短期的な単一デバイスNISQシステムに焦点を当てたため、研究は停滞しました。現在、商用ロードマップは、この10年以内にフォールトトレラントな単一デバイスの限界に到達することを示しています。マルチコンピュータの研究は過去3年間で活発化しており、主にノード間の高忠実度エンタングルメントを実現するメカニズムに焦点を当てています。私たち自身の研究は、2000年代初頭にトップダウン設計から始まり、ワークロード、ネットワークトポロジ、エラー訂正、分散計算技術に焦点を当てていました。現在、私たちのアイデアはQ-Fly実験ネットワークで実現されています。本稿では、この最近の進展を概観し、単一リンクからネットワークへの拡張における未解決の課題について考察します。
本講演のスライドはこちらでご覧頂けます。 QCE Keynote Modular Quantum Multicomputers 2509
Q-fly についての論文はこちらです。arXiv:2412.09299
本講演は、Van Meter がパイオニアとして量子マルチコンピュータ(分散型量子コンピュータ)・量子ネットワークの研究にその初期から貢献を続けてきたことが世界的コミュニティに評価されて実現しました。
講演の様子。