ムーンショット目標6永山PJについて
ムーンショット目標6研究開発プロジェクト「スケーラブルで強靭な統合的量子通信システム」
QITF代表の永山が、JSTムーンショット型研究開発プログラム目標6「2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現」プロジェクトマネージャーに採択されました。 研究開発プロジェクト名は「スケーラブルで強靭な統合的量子通信システム」です。
研究開発プロジェクト概要
本プロジェクトでは、分散型大規模量子コンピュータの主要技術である汎用量子通信ネットワークのテストベッドを構築し、実運用を見据えた通信アーキテクチャやプロトコル等の原理・技術実証にハードウェア・ソフトウェアを統合して取り組みます。本プロジェクトの成果は分散型大規模量子コンピュータのみならず量子インターネットにも繋がり、両者を両輪とする、量子情報を自在に生成・流通・分散処理する世界の実現に貢献します。
課題・課題推進者一覧
項目1「強靭で大規模な通信網を実現する新しいネットワークアーキテクチャ・プロトコルの開発」
- 課題1「量子通信アーキテクチャ・プロトコルに関する研究開発」 永山翔太 株式会社メルカリR4Dシニアリサーチャー
- 課題2「古典システム・プロトコル実装」 大野浩之 金沢大学学術メディア創成センター情報基盤部門教授
- 課題3「モジュール間インターフェースの研究開発」 佐々木寿彦 東京大学大学院工学系研究科講師
- 課題4「1000台規模のデータセンター内ネットワークを想定したプロトコル・オペレーション手法の研究開発」 Rodney Van Meter 慶應義塾大学環境情報学部教授
- 課題5「スケーラブルな量子通信ネットワーク・エッジアーキテクチャの研究開発」 根本香絵 沖縄科学技術大学院大学量子情報科学・技術ユニット教授
項目2「量子光の精緻な制御を可能にする量子光通信技術」
- 課題1「量子光通信の高性能化技術の開発」 生田力三 大阪大学大学院基礎工学研究科講師
- 課題2「損失に強い量子光通信技術の研究開発」 武岡正裕 慶應義塾大学大学院理工学研究科教授
- 課題3「量子光通信の位相同期・安定化技術の開発」 赤松大輔 横浜国立大学大学院工学研究院准教授
- 課題4「希土類量子メモリと量子光通信との光インターフェースの開発」 新関和哉 LQUOM株式会社代表取締役
項目3「量子信号の中継・変換を実現する量子メモリ・量子中継」
- 課題1「量子中継ネットワークに向けた多重化量子メモリ開発」 堀切智之 横浜国立大学大学院工学研究院准教授
- 課題2「中継用量子メモリ光源安定化技術の開発」 洪鋒雷 横浜国立大学大学院工学研究院教授
- 課題3「スピン波によるもつれ光子発生の確実性向上に関する研究開発」 丹治はるか 電気通信大学レーザー新世代研究センター准教授
- 課題4「量子メカニカルメモリの開発」 山崎歴舟 国際基督教大学教養学部 アーツ・サイエンス学科准教授
山口祐也 情報通信研究機構ネットワーク研究所フォトニックICT研究センター光アクセス研究室研究員
佐々木遼 理化学研究所量子コンピュータ研究センター訪問研究員
項目4「量子情報の分散環境が可能とする分散量子アプリケーション」
- 課題1「分散処理環境における量⼦性とその応⽤研究」 添田彬仁 国立情報学研究所情報学プリンシプル研究系准教授
- 課題2「分散処理プロトコルとユースケースの研究開発」 佐藤貴彦 慶應義塾大学理工学研究科特任講師
- 課題3「分散環境を用いた量子アプリケーションの理論提案」 松崎雄一郎 産業技術総合研究所新原理コンピューティングセンター主任研究員
項目5「技術を統合・実証していくテストベッド・統合実装」
- 課題1「光技術による量子通信ネットワークの統合的実証」 永山翔太 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授
- 課題2「量子ネットワークシステム実証実験のためのイオントラップ量子ノードの開発」 長田有登 東京大学大学院総合文化研究科附属先進科学研究機構助教